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運輸・通信業の人手不足倒産、2ケタ件数に

2018年7月9日 (月)

調査・データ帝国データバンクは9日、人手を確保できずに収益が悪化したなどの「人手不足倒産」の2018年上半期(1-6月)動向調査の結果を公表した。「運輸・通信業」の人手不足倒産件数は12件となり、半期ベースで初めて2ケタ件数となった。

全体の倒産件数は70件で、負債総額は106億7700万円となった。3年連続で前年同期を上回り、調査開始(2013年1月)以降、半期ベースで最多となり、年間合計で初めて100件を超えた2017年(106件)を上回るペースになった。

「運輸・通信業」の倒産件数は12件で、前年同月から71.4%増加した。業種細分類別の5年半累計件数を見ると、「道路貨物運送」が29件(うち2018年上半期は7件、前年同期4件)で最多となった。帝国データバンクは、「景気回復や通販市場の拡大で配送需要が高まるなか、ドライバーの確保が追い付かず、新規受注難から資金繰りの悪化を招き、倒産に至ったケースが目立つ」と分析した。