財務・人事ニチレイが7月31日発表した2019年3月期第1四半期(4-6月期)決算によると、同社の低温物流事業は、コスト上昇要因が重なるなか、業務改善や運送効率化などの対応策に加え、海外事業が堅調に推移したことで、営業増益を確保した。
国内では、地域保管事業で畜産品や冷凍食品などの保管需要を取り込んだことに加え、通過型センター(TC)事業が堅調に推移したことで増収。営業利益は、業務効率化や主に運送事業での適正料金の収受などの施策を引き続き推進したが、電力料、荷役作業、輸配送のコストの上昇に加え、東京港湾地区での保管貨物の最適な配置促進に伴う一時的な費用増加などにより減益となった。
海外では、欧州地域はブラジル食肉不正問題によるチキン搬入量の減少や輸配送コストの上昇があったが、小売店向け輸送業務などの運送需要の取り込みや輸入果汁の取扱拡大などにより増収・増益となった。
■2019年3月期第1四半期
累計(百万円) | 前年同期比 | 対売上高利益率 |
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売上高 | 48,768 | 5.1% | |
営業利益 | 2,676 | 0.4% | 5.5% |