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日立など4者、水素サプライチェーン構築へ実証開始

2018年8月3日 (金)

▲みやぎ生協の物流センターに設置された実証設備

空白

調査・データ日立製作所、丸紅、みやぎ生活協同組合、宮城県富谷市の4者は3日、低炭素水素サプライチェーン構築に向けた実証事業の実施に向けた実証設備が完成した、と発表した。

実証では、みやぎ生協の「富谷共同購入物流センター」に設置されている太陽光発電システムで発電した電力を用い、水電解装置で水素に変換して「水素吸蔵合金カセット」に吸収させた上で、みやぎ生協の既存物流ネットワークを利用して、富谷市内にあるみやぎ生協組合員の家庭3軒、みやぎ生協店舗、富谷市立日吉台小学校児童クラブ棟に配送するもの。

配送された水素吸蔵合金カセットを純水素燃料電池に取り付け、水素を取り出して電気や熱に再変換することで、利用者はエネルギーとして利活用できる。実証では1年以上設備を運用して、成果を2020年3月までにまとめるとしている。

今後は実証の結果を踏まえて、富谷市で構築したサプライチェーンを宮城県内全域から東北地域や全国に向けて拡大することを目指す。

実証設備の完成を受けて、同日、みやぎ生協富谷共同購入物流センターで運用開始式を行った。式では、土井亨復興副大臣、村井嘉浩宮城県知事をはじめ関係者の出席のもと、水素を充填した水素吸蔵合金カセットを児童クラブ棟へ配送し、燃料電池に取り付けた。