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3月のコンテナ荷動き、往航実績10%増加

2012年5月21日 (月)

アパレル 日本海事センターが18日発表した3月分のコンテナ荷動き速報によると、往航は101.1万TEUで前年同期実績を10%上回った。復航(2月実績)は55.6万TEUで5.6%増加した。

 

往航、日本積「車両機器、部品」が23か月連続増
3月の往航荷動き量は、前月の大幅減(9.8%減)から一転し、10%増の101.1万TEUとなった。伸び率が10%を超えたのは2011年1月以来14か月ぶり。国・地域別では、台湾積(10%増)、中国積(13.6%増)、マレーシア積(19.1%増)、ベトナム積(32.9%増)などが10%を超える伸びを示した。

 

品目では、「家具、家財道具」(26%増)、「建築用具、その関連品」(21%増)、「床材、ブラインドなどのプラスティック製品」(27.9%増)などの住宅関連貨物が20%を超える伸びを示し、その他には「テレビ、ビデオなどの映像・音響製品」(20%増)、「自動車部品」(24%増)なども好調だった。1-3月の累計は、ほぼ横ばいとなる1%増の305.2万TEU。

 

日本積は、上位品目である「自動車、トラックなどのタイヤ、チューブ」(11.7%減)、「テレビ、ビデオなどの映像・音響製品」(0.1%減)などが減少したものの、「自動車部品」(13.4%増)は6か月連続で10%を超える増加、「車両機器、部品」(12.8%増)が23か月連続で増加したことなどで、同6か月連続の増加となる3.2%増の5.9万TEU(全体に占めるシェア5.8%)。

 

中国積は、上位品目の「家具、家財道具」(21.1%増)、「繊維、その製品」(41.5%増)、「一般電気機器」(21.3%増)などが20%を超える増加となったことなどで、前月の大幅減(15.2%減)から一転して、13.6%増の61.8万TEU(全体に占めるシェア61.1%)。また、香港積は、14か月ぶりの増加となる5.3%増の3万TEU(3%)。中国・香港積の合計は、2か月ぶりの増加となる13.2%増の64.8万TEU(64.1%)。

 

韓国積は、韓国積の上位品目である「一般電気機器」(33.2%減)が5か月連続の減少、「自動車、トラックなどのタイヤ、チューブ」(5.8%減)が同2か月連続の減少となったものの、「自動車部品」(32%増)が大幅な増加となったことなどで、6か月連続の増加となる5.1%増の6.4万TEU(全体に占めるシェア6.3%)。

 

復航(2月)、中国揚過去最高の荷動き量
2月の復航荷動き量は、3か月連続の対前年増加となる5.8%増の55.6万TEU。国・地域では中国揚(19.8%増)、台湾揚(7.8%増)、ベトナム揚(5.4%増)、インド揚(29.9%増)などが好調で、品目では「紙、板紙類、その製品」(寄与度1.2%)、「ペットフード、動物用飼料」(0.8%)、「金属スクラップ」(0.6%)などが復航荷動き量の増加に貢献した。1-2月の累計は4.2%増の111.4万TEU。

 

日本揚は、上位品目である「肉、その調整品」(9.1%増)、「野菜、種苗類」(1.2%増)などが増加したものの、「ペットフード、動物用飼料」(1.9%減)、「紙、板紙類、その製品」(5%減)などが減少したことなどで、2か月連続の減少となる3.3%減の7万TEUで、全体に占めるシェアは12.5%。

 

中国揚は、上位品目の「紙、板紙類、その製品」(21.5%増)が3か月連続の増加、「ペットフード、動物用飼料」(2.1倍増)が大幅な増加、「繊維、その関連品」(48.4%増)が同2か月連続で増加したことなどで、3か月連続の増加となる19.8%増の23.8万TEU、全体に占めるシェアは42.9%と過去最高の荷動き量を更新。香港揚は、5か月連続の減少となる6.2%減の3.4万TEU(6.2%)。中国・香港揚の合計は、2か月連続の増加となる15.8%増の27.3万TEU(49.1%)と過去最高の荷動き量を更新した。

 

韓国揚は、上位品目である「紙、板紙類、その製品」(29.7%減)が5か月連続で20%を超える減少、「木材、その製品」(24.1%減)が3か月連続で20%を超える減少となったことなどで、同2か月連続の減少となる8.3%減の5.5万TEU(全体に占めるシェア9.9%)。