ロジスティクスセルートは16日、個人が荷物を運ぶ配送アプリ「DIAq」(ダイヤク)の機能をネット通販の利用者(購入者)が使いやすくするため、EC事業者向けにダイヤクのAPIを公開すると発表した。
このAPIは、ダイヤクのサービスとEC事業者のサービスを連携することで、商品を購入した利用者がECサイトやアプリ内で、当日配達や深夜早朝を含めた配達時間を指定したり、「アンカー」(運送者)の情報を確認したりする機能を提供するもので、11月から公開する。
ダイヤクアプリは、荷主と近くにいるアンカーをリアルタイムにマッチングさせる仕組みで注文後30分から60分程度で配達できるなど、特に緊急度の高い場面で活用されている。APIでは、実店舗の在庫をECで活用する企業を対象に「それほど緊急性はないものの既存の宅配サービスではカバーできない”注文日即日配達”のサービスを提供する」(セルート)という。
ダイヤクが利用されてきた緊急配送と当日配達は「市場が異なるサービス」とされており、ダイヤクは今回、新たに当日配達市場に向けたソリューションを用意。利用者がECサイトやアプリで商品を購入した後、アンカーが最寄りの店舗の在庫を集荷・配達することで、当日配達を可能にした。
API連携によって利用できるのは当日配達のほか、深夜早朝を含む配達時間の指定、受取り場所の指定を利用者がECサイトやアプリ上で行えるようにする機能で、購入された商品は、ダイヤクの審査を通過した運送者が店舗から商品を集荷して指定場所へ届ける。
これにより、EC事業者は利用者の利便性を高めることができるほか、当日配達や深夜早朝の時間指定によって返品率の減少も見込める。利用者は当日配達や深夜早朝の時間指定が可能になることで、購入から受け取りまでの流れを円滑に進めることができるようになる。
■ダイヤクの詳細
https://ec.dia-9.com