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帝国データバンク調べ

運輸・倉庫業、運賃値上げ進み販売単価DI過去最高

2018年12月5日 (水)

調査・データ帝国データバンクが5日発表した11月の全国景気動向調査結果によると、11月の景気DIは前月比0.5ポイント増の49.5と、4か月ぶりに改善した。

運輸などで年末に向けた需要が発生し、消費税率引き上げや改元へのシステム対応依頼も旺盛な一方で、雇用過不足DIが正社員・非正社員ともに過去最高を更新。国内景気は、災害復旧・復興工事や住宅着工などの建設需要が関連業種に波及したほか、年末に向けた需要や燃料価格一服も寄与する形で改善し、弱含み傾向が一時後退した。

運輸・倉庫の景気DIは50.1で1.4ポイント増え、4か月ぶりに改善。建設関連の荷動きが堅調に推移したほか、3か月連続で雇用過不足DI(正社員)が過去最高を更新するなど深刻な人手不足を受け、年末に集中する配送を分散する動きがプラスに働いた。

運賃の値上げが進み販売単価DIが過去最高を更新するなか、上昇が続いていた軽油価格の一服もあり、貨物自動車運送を中心に景況感の改善につながった。古紙など中国向けコンテナ輸送量の増加を受けた港湾運送や、インバウンドや行楽シーズン中に天候が安定したことが寄与し、国内旅行も改善、3か月ぶりに50台を回復した。