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テラドローン、豪無人航空機サービスを買収

2018年12月11日 (火)
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M&Aテラドローン(東京都渋谷区)は11日、オーストラリアの無人航空機(UAV)サービス企業のC4Dインテルを買収し、鉱業分野、オイル&ガスなどエネルギー分野のドローン活用拡大を目指す新会社「テラドローンオーストラリア」を設立すると発表した。これにより、南アフリカ、インドネシア、イギリス、ベルギー、オランダなど10社目の海外拠点となる。

C4Dインテルは鉱業、石油、インフラなど産業領域に特化したオーストラリア発のUAVサービス企業で、無人航空機の遠隔操作や衛星などのデータ解析を得意としている。今回の合弁により、テラドローンの所有する地下マイニング技術や、オイル&ガスのパイプ点検、モニタリング技術を用いてオーストラリアでのさらなる事業拡大を図る。

オーストラリアでは、人件費の高騰や、劣悪な労働環境などの社会問題を解決するためエネルギー産業の機械化、自動化に注目が集まっている。そこで新会社では、テラドローンジャパンと連携して、リモートセンシング技術のひとつである「LiDAR」(ライダー)ソリューションの推進と南アフリカ支社で培った地下マイニングの技術を用いて鉱業・オイル&ガス・電力分野でのUAV利用の拡大を促す。

LiDERは写真測量に比べてすばやく詳細な3Dデータや、等高線データの取得、土量計算が可能で、実際に日本では災害時に、地震や土砂崩れで人の立ち入りができない危険地域に入り二次災害の防止に貢献した。同社は「新会社でも自社開発の『テラライダー』や地下マイニング技術を通じてオーストラリアの基幹産業であるエネルギー産業の発展に寄与する」と期待している。