サービス・商品クラリオンは27日、自動運転で外部センサーとして装着される複数の車載小型カメラの精度を確保するため、カメラごとの汚れをエアと洗浄液の混合ミストで自動洗浄する「マルチカメラウォッシングシステム」を開発したと発表した。
自動運転システムには、多くのセンサーが車両外部に装着され、特に光学系センサーのカメラやLidar(ライダー)は、雨や泥、虫などによる表面の汚れが検知性能に影響することから、洗浄液の消費量を抑制して補充の手間を減らしながら、自動運転の継続性を高める仕組み。
独自の「カメラ別汚れ検知技術」とエア供給装置・洗浄液供給装置・電磁弁の「洗浄制御技術」を組み合わせたもので、カメラごとの汚れを検知し、その結果に応じてポンプECUでエア供給装置・洗浄液供給装置・電磁弁を制御、カメラごとに最適な洗浄モードを実行する。
今回はカメラレンズを洗浄対象としたが、「将来的にはレーザーレーダーのLidar(ライダー)なども対象にする計画」だという。