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日本郵船、電子海図の操作習熟ツール作成

2019年1月28日 (月)

▲「iPLUS ECDIS」の画面

ロジスティクス日本郵船は28日、傘下で船舶管理会社のNYKシップマネジメントが電子海図表示システム(ECDIS)の操作を容易にするナビゲーションシステム「iPlus ECDIS」(アイプラスエクディス)を作成したと発表した。ECDISの操作手順66種類をデジタル教材に収録し、分かりやすく誘導する機能により船員がECDIS操作に習熟するまでの時間を短縮し、船上業務の効率化を目指す。

ECDISは、同じメーカーでも新型と旧型では選択するメニューとその後の操作手順が異なる上、階層構造が深く目的の操作にたどり着くまでの手順が多いため、船員が慣れて使いこなすまでに多くの時間がかかることから、「船員が時間をかけずに使い方を習得できるツール」として、iPLUS ECDISを作成した。

国際海事機関(IMO)の諮問機関による「ECDIS操作習熟チェックリスト」に基づいて構成し、3200ページにおよぶECDISの操作画面を用い、66種類の操作手順を詳細に収録。点滅サインやメッセージなどの画面ナビ機能で次の操作へと分かりやすく誘導し、タブレットなどに表示してECDISの横に並べて操作手順を確認できるようにした。国内の航海計器メーカー4機種に対応している。

▲分かりやすい操作ナビ機能

同社グループの船員が乗船している200隻への配布を進め、グループ管理船にも展開する方針。