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海上はe-VTOL型無人航空機と無人航行ミニボート

離島間の陸・海上を複数種のドローンで中継輸送

2019年2月6日 (水)

話題長崎県五島市は6日、離島間の海上・陸上を複数種のドローンでつなぐ実証実験を行うと発表した。地域住民に生活必需品・食料品やサービスへのアクセス手段を提供するとともに、離島部からの集荷、一次産品などの発送網や緊急時の医薬品輸送ルートの構築を図る取り組みで、離島間のドローン運用で実績のある「かもめや」(香川県高松市)に委託して3月下旬に実施する。

五島市内の奈留島と前島間(笠松港)の海上を「e-VTOL型無人航空機」と無人航行ミニボートを用いて港から港へ物資輸送を行い、さらに無人陸上輸送用ミニカートで荷物を配送するほか、設置した気象観測装置が飛行判断基準として運用できるかどうかを検証する。

気象観測装置はドローンの飛行可否判断を目的として設置するもので、初年度には風向・風速・降雨量・気圧・気温・湿度のデータを取得し、運行判断に活用するだけでなく、これらのデータを農業・水産業などの他分野に活用することも検討する。これら6項目以外のセンサーも追加できる仕様で、「次年度以降の取得データの拡張が可能」(五島市)だという。