川崎汽船、20万トン型最新技術貨物船が竣工

ロジスティクス川崎汽船は26日、今治造船丸亀事業本部で20万重量トン型ケープサイズのばら積み貨物船「ケープサファイア」が竣工したと発表した。

主機関に低温腐食対策が強化された電子制御エンジンを搭載し、プロペラ前方にWADを、プロペラ後方にはハイブリッドフィンを取り付けて省エネ化に配慮。2020年1月から世界で施行されるSOx排出規制に対応するため、エンジンから排出されるガスから硫黄酸化物を除去するスクラバーを煙突部に配置した。

同社が「現在竣工しているケープサイズバルカーの中でも世界トップクラスの技術を集結させた最新鋭船」と胸を張る新造船は今後、国内製鉄会社向けの鉄鉱石、石炭輸送に従事する。

■ケープサファイアの概要
主要寸法：全長299.95メートル×幅500メートル×深さ24.7メートル×喫水18.32メートル
載貨重量：20万8564トン
総トン数：10万7454トン
主機関：MES MAN-B&W 6G70ME-C9.5
航海速力：14.5ノット
船級：日本海事協会（NK）
船籍：日本
建造所：今治造船丸亀事業本部