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今夏にもメンフィスで初期テスト

米フェデックス、自律配達ロボットで同日配送

2019年3月5日 (火)

▲「iBOT」

話題米フェデックスコーポレーションは5日、自律宅配ロボットによる同日配送サービスの計画を発表した。今夏にも本社のあるテネシー州メンフィス周辺で初期導入テストを行う方針。

このロボットは、障害者向けの移動手段として利用されている「iBOT」(アイボット)をベースとしたもので、歩道や路肩を走行し、顧客宅や企業に小型商品を安全に配達できるよう設計されている。

バッテリー駆動式で、アイボットが持つ「歩行者の安全を守る技術」に加え、対象物にレーザ光を照射して距離を測定する「LiDAR」(ライダー)などの先進技術と複数のカメラを搭載し、周囲の環境を把握する。

これらの機能に障害物を検知・回避できる機械学習アルゴリズムを組み合わせることで、ボットが安全なルートを判断し、交通規則や安全規則を守りながら移動できるようにした。舗装されていない路面や路肩、段差のある場所も移動することが可能で「類まれなドアツードアの配達経験」(フェデックスコーポレーション)を実現するという。

ボットのプロトタイプを見た小売各社の期待は「当社のあらゆる顧客のために配達を簡素化・高速化できる可能性を秘めている」(住宅リフォーム・生活家電チェーン「ロウズ」でサプライチェーン担当執行副社長を務めるドン・フリーズン氏)、「フェデックスと協業し、自律ロボットが配達サービスなどを強化できる方法を探り、容易さと利便性に関する顧客の期待を今後も上回ることができるようにすることが楽しみだ」(総合ディスカウントチェーン「ターゲット」のジョン・マリガンCOO)などと高く、初期テストが行われるメンフィス市も協力する姿勢を示している。