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国交省、事故の商船三井客船に行政処分

航海直前に飲酒、船長と機関長に文書警告

2019年3月8日 (金)

行政・団体国土交通省は8日、商船三井客船に対して輸送の安全確保命令を発令するとともに、同社が運航する客船「にっぽん丸」の船長と機関長に対し、文書で警告する行政処分を行った。

昨年12月30日、にっぽん丸はグアム島アプラ港の出港時に船体後部を桟橋に接触。国交省が立入検査と同社からの報告を受けた結果、事故当日の出港前に船長と機関長が飲酒し、機関長は酒気を帯びた状態で航海当直業務についていたことがわかった。

これを受け、商船三井客船に対しては輸送の安全確保命令を出し、技量向上のための操船教育の実施、飲酒管理教育の徹底、アルコール検査の実施などを行うよう命じたほか、4月5日までに再発防止策の具体的内容を報告させることにした。

事故時の船長と機関長はすでに解任されているが、行政指導として文書警告による再発防止指導を実施した。さらに現在の船長に対しても、乗組員が酒気帯び状態で航海当直することを予防するため、船員法に基づく注意喚起文書(戒告書)を出した。