ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

自律制御システム研究所、ドコモ、日本郵便が実証実験

LTE通信活用の長距離ドローン自律飛行に成功

2019年3月14日 (木)

話題自律制御システム研究所(千葉市美浜区)は、11日に実施した「補助者なしの長距離目視外」によるドローンの自律飛行実験に成功した。NTTドコモ、日本郵便と3社で、モバイル通信(LTE)を用いて「レベル3」に区分される自律飛行を実証したもので、送信電力を最適化するドコモが持つ機能を適用した。

ドローンを活用した長距離物資搬送への期待が高まるなか、高速で遅延の少ないデータ通信を行うことができる通信環境の整備が重要になってきたことから、同社はレベル3環境で自律飛行できる「セルラードローン」を開発。

これにより、LTE通信を活用し、広範な空域で情報や映像を通信することが可能になり、これまで通信機器の搭載にかかっていた重量を荷物増量・飛行距離の延伸に割けるようになった。

11日に行われた実証実験では、小高郵便局(福島県南相馬市)と浪江郵便局(福島県浪江町)間で飛行しているドローンの郵便局間輸送業務で、今回開発した機体とLTEネットワークを用い、ドローンの性能を検証。この結果、9キロの長距離にわたり、ドローンのレベル3運用に必要な映像や信号がLTEネットワーク経由で安定して伝送できることを確認した。