商船三井と自律制御システム研究所は11日、商船三井が運航する石炭運搬船の船倉内で実施した、国産ドローンによる自律飛行点検の実証実験に成功したと発表した。深さがあり、全地球測位システム(GPS)の電波も届かない船倉の内部で、レーザーの照射により自己の位置を推定できるライダースラム技術を実装したドローンを、高精細カメラを搭載して自律飛行させることで、点検の精度を高めることができた。
両者は、今回の実証実験の成果を受けて、さまざまな種類の船の船倉やバラストタンクといった、閉所や暗所での飛行点検技術の開発に取り組む。