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すてきナイスが建材物流で新体制、埼玉拠点稼働

2019年3月14日 (木)

荷主すてきナイスグループは13日、首都圏の木材・建築資材販売を支える営業・物流体制を再構築する取り組みの第1段階として、埼玉県越生町に新拠点「関東物流センター」を開設したと発表した。

同社の建築資材販売事業は、時代の変化に合わせて木材市場、木材のプレカット加工拠点、住宅建築工程に応じたジャスト・イン・タイム物流などに業態を変えながら発展してきたが、今後も市場ニーズに適した姿へ柔軟に対応していくため、「将来に向けた条件」を考慮して総合物流センター化に取り組んでいる。

関東物流センターは、こうした事業方針に基づく「首都圏物流体制の再構築」の第1弾として、プレカット工場を併設する茨城県石岡市、千葉県君津市、横浜市金沢区に展開する既存の総合物流センターに加える形で開設した。

現地は圏央道の圏央鶴ヶ島インターチェンジ(IC)と関越自動車道坂戸西スマートICからそれぞれ車で30分と近く、東名高速道路、中央自動車道、関越自動車道、東北自動車道、常磐自動車道など主要な高速道路に接続しやすい立地が特徴で、各地からの集荷効率を大きく高める効果を見込む。

これまで埼玉県では、「1都3県で最も注文住宅の着工戸数が多い」という特性を認識しながらも同県上尾市の「埼玉市場」と越谷市の「越谷物流センター」の2拠点体制で運営し、県中央部・東部に手厚い物流シフトとなっていた。土地・住宅に占める建物価格の割合が大きい県西部は、営業、物流の両面でも「完全な空白地帯」(同社)となっていたわけだが、新センターの開設により「首都圏全域をカバーできる物流体制が整った」としている。

また、1950年台に横浜市鶴見区でスタートさせた同社の木材市場事業は、相模原、小田原、東大和、上尾、前橋、宇都宮――と、首都圏だけで7拠点、全国では17拠点を展開しているが、特に首都圏では都市化の進展や加盟問屋の脱退などで「役割を終えた木材市場」も出てきており、新センターの開設に合わせて多摩市場(東京都東大和市)と埼玉市場(埼玉県上尾市)の営業・物流機能を新拠点に統合、それぞれ用地を売却した。

■関東物流センター概要
所在地:埼玉県越生町大谷352
敷地面積:4万1347.12平方メートル(1万2500坪)
建築面積:4318.53平方メートル(1300坪)
構造・規模:鉄骨造、地上1階建て
建物高さ:最高高さ9.22メートル、軒高9.11メートル