産業・一般本田技研工業は20日、使用済みのハイブリッド車用ニッケル水素バッテリーから抽出したレアアースの再利用を年内に開始する、と発表した。
同社はことし4月から、日本重化学工業のプラントで使用済みのハイブリッド車用ニッケル水素バッテリーからレアアースを抽出している。抽出したレアアースは、ニッケル水素バッテリーだけでなく、幅広い部品への活用を検討。
さらに、回収したニッケル水素バッテリーを解体する際、バッテリーの残留電圧を取り出し、回生電圧として解体作業などに利用することも視野に入れる。また、使用済みのハイブリッド車用モーターやリチウムイオン電池などからもレアアースを抽出することを目指す。
同社はこれまで、交換したバンパーの回収・材料化、修理交換した機能部品の再生品販売、使用済みオイルフィルターのリサイクル商品化などの取り組みを進めている。