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帝人、インド大手テキスタイルメーカーと包括提携

2012年6月20日 (水)

メディカル帝人は20日、同社グループで炭素繊維の製造販売を展開する東邦テナックス(東京都千代田区)が、炭素繊維・アラミド繊維製のテキスタイルを製造・販売しているインドのヒンドゥスタン・テクニカル・ファブリクス社(HTF社、ムンバイ市)と、炭素繊維「テナックス」を使用した織物の開発、市場開拓の分野で包括的に提携すると発表した。

 

これにより、東邦テナックスはテナックスをHTF社に提供し、HTF社はテナックスを使用した高品質の織物を製造する。両社はインド国内で、自動車や一般産業用途向けのコンポジットメーカー、補強シートメーカーなどに対して共同でこの織物を提案。これにより、インド市場でテナックスの展開を加速する。

 

インドのコンポジット需要は、この5年間で年率20%の成長を遂げており、東邦テナックスは自動車、風力発電、医療用機器、産業機械などに向けたコンポジット用途として、テナックス製の織物やプリプレグをグローバルに幅広く市場展開している。

 

帝人グループでは、2006年にニューデリーに駐在員事務所(07年に現地法人化)を設置してから、特に自動車・鉄道、エレクトロニクス、インフラ、新エネルギー、医薬医療などを注力分野として、マーケティングや事業開拓などの活動を積極展開している。今後はこうした取り組みをさらに強化し、現地の有力企業とのアライアンスによる川中・川下展開を本格化することで、インド市場でのグループ全体の売上規模拡大を目指す。