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ESRが構想、物流施設と工場の複合施設

1106億円の巨額投資、横浜に39万m2の物流施設計画

2019年4月1日 (月)

話題ESR(東京都港区)は1日、横浜市金沢区幸浦の33万平方メートルの土地を取得し、1106億円(10億米ドル)を投じて賃貸物流施設2棟と工場2棟の合わせて4棟からなる「ESR横浜ディストリビューションセンター」を開発すると発表した。

建設予定地は、首都高速道路湾岸線幸浦ICから1キロ、横浜港から15キロ、羽田空港から30キロの好立地で、2020年に圏央道・横浜環状南線が開通して圏央道にも直結。東名高速道路などの主要幹線道路への接続性が格段に高まる。最寄り駅はシーサイドライン並木北駅で、現地から700メートルと近く、雇用を確保しやすい。

同社が神奈川県で開発するプロジェクトとしては「レッドウッド生麦ディストリビューションセンター」に続く2件目、インダストリアルパークとしての開発ははじめての取り組みとなる。

物流施設は、複数の企業が利用できる「マルチテナント型」を2棟、ともに地上4階建てで、延床面積は合計39万3226平方メートル(11万9159坪)を計画。2期に分けて開発し、1期目は20年3月着工、21年7月竣工、2期目(2棟目)は21年2月着工、22年6月竣工――を目指す。残る用地は工場施設を複数棟建設する。

物流施設にはラウンジ・託児所・ショップのほか、「次世代の物流施設の礎」となる新たな設備を導入する方針で「ドローン、AIなど物流の進化を想定したテナントの高いニーズに対応できる最新の建物」を建設する。

開発費用はESRの日本向け物流不動産開発ファンド「レッドウッド・ロジスティクスファンド2」(RJLF2)と、米プライベートエクイティ投資会社「エクイティ・インターショナル」など複数の投資家が出資する。

日本で10年以上前から先進的な物流施設を開発してきたパイオニアであるESRの創業者スチュアート・ギブソン氏、チャールズ・デ・ポルテス氏らとは長い付き合いがある。日本でもまだ前例のない壮大なプロジェクトにパートナーとして参加でき、大変嬉しく光栄に思っているエクイティ・インターナショナルCEOのトム・へネガン氏
ESRの日本の物流施設の中で、最も投資価値の高いプロジェクトになるといえる。この巨大なインダストリアルパークの開発を通じ、緑豊かな地球にやさしい環境をつくり、多くの雇用を創出するなど、地域社会にも貢献するESR共同CEOのスチュアート・ギブソン氏、ESRプレジデントのチャールズ・デ・ポルテス氏

ESR横浜ディストリビューションセンターの概要
所在地:横浜市金沢区幸浦1-8-1
敷地面積:32万9994平方メートル(9万9823坪)
用途地域:工業地域
物流施設の概要
延床面積:39万3226平方メートル(11万9159坪)
構造:4階建て
着工:第一期2020年3月、第二期(物流施設2棟目)2021年2月
竣工:第一期2021年7月、第二期2022年6月