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ニッスイ、チリ子会社の漁船改装終え月内出漁

2019年4月15日 (月)

産業・一般日本水産(ニッスイ)は15日、チリ子会社でトロール漁労事業を展開するエムデペス社の保有船「UNZEN」(ウンゼン)が日本で全面改装を終え、4月下旬にチリ海域でメルルーサ・ホキ・シルバーなどの漁獲に向け出漁する、と発表した。

ウンゼンは日本で全面改装を施していたが3月11日に完工した。全面改装では、曳綱力を改善前の1.5倍に引き上げて漁獲能力を高めたほか、主機・発電機を換装して環境配慮と燃費削減を両立。ミールプラントを換装し、処理能力を倍増させた。ニッスイ傘下のニッスイマリン工業と、ジャパンマリンユナイテッド因島工場が共同で工事を進め、100日間の工期を経て完工した。

エムデペス社は、チリ沿岸海域でトロール漁業を行うため1978年に設立。現在は、同国南部の漁場でホキ・ミナミダラ・メルルーサなどの白身魚を漁獲し、日本、欧州・南米・中国に輸出している。

UNZENの要目
船種:トロール工船
船主:エムデペス社
竣工年:1982年(エムデペス社所属となったのは1989年)
主要寸法:全長86.37メートル×幅15メートル×深さ9.2メートル
国際総トン数:2985トン
航海速力:15ノット
定員:71人
主機:4774HP
発電機:1073HP×2台
魚艙:2515立方メートル
ミール艙:136立方メートル