国際日本水産は8日、同社の連結子会社であるエムデペス社(チリ)のトロール船2隻と物流施設が、白身魚メルルーサのCoC認証を取得したと発表した。

▲CoC認証を取得したトロール船「UNZEN」
CoC認証とは、持続可能な漁業(MSC認証漁業)によって獲られた商品とそうでない商品が混じらないよう、適正に管理されていることを証明するもので、エムデペス社のメルルーサ底引き・中層トロール漁業、はえ縄漁業は2019年9月にMSC認証を取得していた。
今回同社がCoC認証を取得したことにより、主にスペイン市場向けに、メルルーサの加工食品をMSC認証(通称:海のエコラベル)商品として生産・販売できるようになった。
日本水産は、1976年に大型トロール船の試験操業をチリ沖で実施し、その後78年にエムデペス社を設立。メルルーサ、ホキ、キンググリップ、ギンヒラス、ミナミダラなどの水産物を漁獲し、洋上で加工・冷凍して海外に輸出するモデルを確立し、チリの水産業を発展させてきた。現在は、日本のほか、欧州、南米、中国の各国に輸出している。