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AITが上海・東京間新サービス、東京港の混雑回避

2019年5月20日 (月)

ロジスティクスエーアイテイー(AIT)は20日、上海フェリー、JR貨物グループと組んで上海・東京間を大阪港経由でフェリーと鉄道で結び、最終仕向け地まで一貫輸送するサービスを5月31日から開始する、と発表した。

自社グループの上海倉庫で荷受けし、フェリーで大阪港まで輸送後、大阪エリア内の駅に搬入、JR貨物グループの鉄道で東京まで混載保税輸送をかけ、最終仕向け地まで配送する。

東京港では、本船が入港しても着岸できず、納期の見込みが立たなくなるケースが続発していることから、新サービスを提供することで、東京港揚げの貨物の混雑を回避する。

通常、本船入港後は効率よく輸送できるよう、ドレージやトラック、デバンニングのスケジュールを確保するが、着岸が遅れるとスケジュールを変更しなければならず、ドレージが確保できないなどの理由で着岸してもデバンニング完了まで1週間程度を要してしまうケースが生じており、納期遅延の大きな要因になっている。

AITの新サービスでは、上海から東京までのリードタイムを安定的に4日で提供することが可能で「納期を確実に守りたい」ニーズに対応する。上海のCFSカット時間がコンテナ船の場合よりも遅いため、現地生産サイドでも利用効果が見込めるという。