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渋谷中央街、物流緩和へ「地域荷捌き場」整備

2019年6月5日 (水)

話題東京・渋谷の「渋谷マークシティ」と国道246号線に挟まれ、渋谷駅西口広場から道玄坂上まで居酒屋などの飲食店が連なる渋谷中央街で、一帯の配達業務の整流化を狙った地域荷捌き場「ESSA」(エッサ)が年内にも供用開始となる見通しだ。

東急不動産が道玄坂エリアで建設を進める新たな複合施設「渋谷フクラス」が10月に竣工、12月に開業するが、同社はこのビルに館内物流システムを導入し、ヤマト運輸などが出資するコラボデリバリーが受託することになっている。

一方、ビルが面する渋谷中央街は人通りが多く、道路も狭いため、従来から配送車両の駐車によって混雑が激しくなるケースがあり、東急不動産としてもビル内だけでなく周辺エリアの整流化を併せて実施する必要性があったとみられる。

こうした背景から、渋谷中央街を中心として渋谷区、渋谷警察署、道玄坂一丁目駅前地区市街地再開発組合(東急不動産が加入)、東京都トラック協会、全国物流ネットワーク協会などで構成する渋谷中央街道路環境整備協議会は、渋谷フクラスの地下にエリア内で集荷・配送する車両向けに駐車スペースを提供する「地域荷捌き場」の設置を計画。

7月には周辺のビルオーナーやそのテナント企業、納品事業者向けに、地域荷捌き場「ESSA」の利用方法や中央街の荷捌きルールの説明会が開かれる。

地域荷捌き場では、フクラス内で行われる館内物流を適用するわけではなく、駐車スペースの提供にとどまる見通しだが、中央街一帯の混雑緩和と物流の円滑化を促す取り組みとして、一定の効果は期待できそうだ。

▲「渋谷フクラス」のフロアマップ

▲位置図(出所:東急不動産)