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八重洲BC、出版社・取次と販売状況共有する試み

2019年6月13日 (木)

荷主八重洲ブックセンターは来年3月末まで、トーハン、ポプラ社(東京都千代田区)と3社でポプラ社が刊行する商品全点の販売状況を共有しながら、仕入・販売の意識を高めて「魅力ある売場づくり」と「低返品率の両立」を目指す取り組みを行う。

ポプラ社が提唱する「低返品・高利幅スキーム」の実証実験を5月から全10店舗で開始したもので、このスキームでは一定以上の「高実売率」を達成し、書店へ利益を還元するモデルの構築までを目指しているという。

ポプラ社は商品やパブリシティなどの情報を早期に提供し、新刊は発売2か月前までに商談を開始。八重洲ブックセンターは情報をもとに主体的に仕入れ、増売に取り組む。自動補充などの効率的オペレーションも組み合わせ、魅力ある売場を維持し、売上の最大化を図る。

実験を経て課題点を洗い出した上で、ほかの書店への水平展開も視野に入れ、「出版流通モデルの改革に取り組んでいく」としている。