ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

発送代行・物流受託のstyleが債務整理、負債47億円

2019年6月14日 (金)

M&A帝国データバンクによると、style(東京都板橋区)が11日までに債務整理を阿部能章弁護士(千代田区)に一任、14日に債務者説明会を開いたことがわかった。破産、民事再生の場合は、「予納金を捻出できないため、私的整理による事業継続を目指す」ことを表明した。

同社は2006年8月に創業。コンビニエンスストア、ドラッグストア、不動産会社、化粧品会社、中古車チェーンなどを得意先に広告宣伝や販売促進プロモーションのほか、同社ホームページによると、大手運輸会社と提携したメール便の全国発送、梱包サービス、物流計画の立案なども行っていた。

2010年7月期に9億1600万円だった年商は、15年7月期に37億3900万円、17年7月期に75億5200万円と拡大、18年7月期にはピークとなる91億9000万円を計上していた。

しかし、一部の取引先との間で不透明な取引が指摘されるなか、得意先からの売掛金回収難などによって資金繰りは急速に悪化。5月末には従業員を解雇し、新規の受注を停止していた。債権者説明会では「15億円の詐欺行為の被害を受けた」ことが今回の理由として挙げられている。負債は47億円。