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日通が鉄道コンテナ運賃基準料率引き上げ、28年ぶり

2019年6月28日 (金)

ロジスティクス日本通運は6月28日、鉄道利用運送事業で用いる「コンテナ貨物運賃料金」と「混載荷物運賃料金」を7月1日付で改定し、同日国土交通省に届出を行うと発表した。同社がこれらの基準料率を改定するのは、1990年以来、28年ぶり。

ドライバー不足の顕在化など物流業界の経営環境が厳しさを増していることから、値上げに踏み切る。

コンテナ貨物運賃料金と混載荷物運賃料金の「発送料または到着料」を平均10.1%引き上げるほか、新たに休日割増(2割増)と夜間・早朝割増(3割増)を新設。休日割増は日曜祝祭日とこれらにまたがる作業に、夜間・早朝割増は22時から翌朝5時までの時間とこの時間帯にまたがる作業にそれぞれ適用。これらの新設に伴い、該当する適用方と、附帯料金の種別としてコンテナ内部の養生作業に関連する実費負担を追記する。

同社は90年に行われた鉄道利用運送に関連する法改正に基づき、旧運輸省が同年に認可した運賃・料金と同内容を「鉄道利用運送届出運賃料金」として届け出し、その後2017年の「標準鉄道利用運送約款」の改正に伴い、「待機時間料」「燃油サーチャージ」の新設、附帯料金に積込料や取卸料の明記といった「運賃料金の適用方」を改定したが、基準料率は90年届出の運賃料金を据え置いていた。