日通、鉄道利用運送の時刻指定に割増料金を設定

ロジスティクスNIPPON EXPRESSホールディングスは12日、グループ会社の日本通運が、1日から鉄道利用運送事業における「コンテナ貨物運賃料金」と「混載荷物運賃料金」を、一部条件下で値上げしたと発表した。

コンテナ貨物、混載荷物ともに、時刻指定貨物に対して割増料金を設定。作業の開始または終了を午前中に指定する場合は1割、時刻を指定する場合を2割増しとする。また、混載荷物に限り、鉄道部分に該当する基準運賃を6％増額する。これは、日本貨物鉄道（JR貨物）が、同日付で基本運賃を6％引き上げることに伴う措置。

トラックドライバーの時間外労働の上限規制強化や、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みとして、今後はトラック輸送の鉄道モーダルシフト進展など、鉄道貨物輸送の需要増加が見込まれる。日通は、「貨物駅に到着する貨物の時間波動を平準化し、限られた資源を効率的に活用・運用する」ため、今回の料金改定を実施したとしている。

日通は17年、標準鉄道利用運送約款の改正に伴い、鉄道貨物輸送の運賃・料金について、「待機時間料」や「燃油サーチャージ」の新設、付帯料金に積込料や取卸料を明記するなど運賃料金の適用方を改定。19年には発送料と到着料を改定し、新たに「休日割増」と「夜間・早朝割増」を設定するなど、物流業界における経営環境の変化に対応してきたとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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