調査・データ財務省が18日公表した2019年上半期(1−6月)の貿易統計(通関ベース)によると、輸出入ともに5期ぶりの減少を記録し、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は△8888億円となった。
輸出は半導体等製造装置や鉄鋼などの落ち込みが響き△4.7%の38兆2404億円、輸入は石油製品や非鉄金属鉱などの伸び悩みから△1.1%の39兆1292億円と、ともに減少。集計期間の平均為替レートは1ドル110.28円(前年同期比1.2%の円安)だった。
対米国貿易は輸出が+5.2%、輸入も+1.7%と5期連続で増加し、貿易収支は+9.8%と3期ぶりに増加した。一方、対中国貿易は輸入が微増となったものの輸出は前年同期比△8.2%とブレーキが掛かった。
同日公表された6月(単月)の貿易統計は、輸出入差引5895億円と2期ぶりに黒字を回復した。ここでも対米黒字が+13.5%、対中赤字が+91.2%と、米中貿易摩擦の影響が増している。