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シンク・ロジ、マースク横浜新ヤード運営に参画

2019年8月5日 (月)

M&Aシンク・ロジスティクス(川崎市川崎区)は5日、A.P.モラー・マースク(デンマーク)が8月2日に横浜港南本牧ふ頭で開設した中古車バンニングヤードの運営に参画する、と発表した。

マースクが自前のバンニングヤード拠点を持つのは今回が初めてで、シンク・ロジスティクスは貿易プラットフォーム「La-Plus」(ラプラス)を利用したオペレーション設計・コンサルティングと、中古車輸出手配の運営に携わる。

シンク・ロジスティクスは月間6000台の中古車輸出手配を取り扱い、同プラットフォームを開発・運営するなど、物流のデジタル化に取り組んでいる。マースクが国内初の中古車バンニングヤードを開設するに際し、シンク・ロジスティクスはヤード運営のオペレーション業務で事業提携することになった。オペレーション設計・コンサルティングと、中古車輸出手配の運営を担う。プラットフォームは貨物の輸送状況を可視化するシステムで、通関業者などの利害関係者が情報を共有、ステータスや次のアクションをリアルタイムで一元管理できる。

マースクは2019年に入って陸上物流事業への展開を進めており、この戦略に沿った国内で初めての取り組みが、横浜港南本牧ふ頭の中古車バンニングヤードとなる。ヤードの敷地面積は9200平方メートルで、乗用車を500台分を収容する。シンク・ロジスティクスは「3-6台入るコンテナを月間200本輸出する体制構築を目指す」としている。

マースクの北東アジア地区最高経営責任者を務める西山徹氏は「シンク・ロジスティクスとの業務提携に至った背景は大きく二つある。まず一つ目はビジョン。私がビジネスで重要視しているのは、経営者がどういう理念を持っているかだ。実際に一木(貴大社長)氏と会い、そのビジョンに共感した。価値観を共有できたこと、一緒にやっていける可能性を感じたことが大きい。二つ目は技術面。南本牧も一万平米弱とそこまで広くないので、そのノウハウを持つ企業と手を組みたいと考えた」と定形を決めた理由を説明している。

▲マースク最高経営責任者北東アジア地区西山徹氏(左)とシンク・ロジスティクス一木貴大社長(右)