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国交省、シベリア鉄道輸送試験を欧州まで伸延

2019年8月21日 (水)

ロジスティクス国土交通省は21日、 日本-欧州間の輸送手段に海上・航空に続く第3の選択肢としてシベリア鉄道輸送を確立するためのパイロット事業で、2019年度は着地を18年度のモスクワ(ロシア)からワルシャワ(ポーランド)まで伸延し、新たな課題の検証を行うことを明らかにした。

19年度に検証するのは、モスクワ以西の接続に伴う手続きや貨物積替えにかかる時間のほか、過去に検証していないタンクコンテナや危険物輸送、輸入貨物輸送に必要な手続きなどで、実証事業者には日新、東洋トランス、日本通運の3社が選定された。

日新は、タンクコンテナ輸送を実証するため、9月から10月にかけて神戸からプラハ(チェコ)までアクリル性ポリマーを輸送し、東洋トランスは、危険物輸送の実証で同期間に富山からビエルスコ・ビャワ(ポーランド)までリチウムイオンバッテリーを含む電気電子部品を輸送。日本通運は、輸入貨物輸送の実証で秋季にハンブルク(ドイツ)またはワルシャワから日本まで機械部品や自動車部品などの混載貨物を輸入する。

実証事業の開始にあたり、伏木富山港では29日14時30分から日露関係者が出席する出発式が開催される。