行政・団体国土交通省は10日、シベリア鉄道を利用した日欧間輸送の実証事業に、郵船ロジスティクスが精密機器輸送で参加することを発表した。
同事業では、これまで危険品(東洋トランス)、化学品タンクコンテナ(日新)、輸入混載貨物(日本通運)の輸送実験を行っており、今回追加した実証事業では、1月から2月にかけて名古屋港から露・ウラジオストクを経由して独・デュイスブルクへ精密機器を輸送し、輸送中の振動に関するデータ収集と精密機器への影響を検証する。
国交省は、シベリア鉄道を利用した日欧間輸送について「海上輸送比1.5倍の輸送コストが課題」と認識しており、さまざまな貨物で輸送試験を行うことで、物量を確保し、ロシア鉄道とボリュームディスカウントの交渉をしたい考え。