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IP無線「アルディオ」名称変更し海外展開加速

2019年9月3日 (火)

サービス・商品シアンス・アール(東京都新宿区)は2日、海外販売を加速させるため10月1日から同社のIP無線サービス「アルディオエンタープライズ」を「バディコム」に名称変更し、同日社名も仏語読みから英語読みの「サイエンスアーツ」に変更する、と発表した。

同社は、18年5月からIP無線の音声通話を核としたプラットフォームサービス「アルディオエンタープライズ」を展開。東海旅客鉄道(JR東海)やJALエンジニアリング(東京都大田区)のほか、物流現場ではSBSゼンツウなどが同社のIP無線サービスを導入している。

音声通話のほかに、文字や写真の共有、音声のテキスト化、多言語翻訳再生などの機能を搭載していることから、「仲間(バディ)と繋がる(コム)」という思いを込めて新名称を「バディコム」とし、今後同社は「仲間と簡単に様々な手段で繋がり、業務に役立つサービス」を目指し、海外展開を加速させる。

取材に対し同社は「陸続きの国境がある海外こそIP無線が威力を発揮する。既に英語版もリリースし、マレーシアでのテストもクリアした」とコメント。現在もMCA無線が主流となっている海外では、国ごとに無線電波が異なるため国境をまたぐ輸送業務などで無線が通じなくなる課題があり、携帯電話の通信網を利用するIP無線を用いることで課題を解決する。一方で、通信網が未発達の地域ではIP無線が利用できないため、今後同社は通信網が発達している北米・欧州・アジアを中心に海外販売を加速させていき、最終的にはアフリカにも普及させたいという。