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自動車事故調が調査員5人派遣、特別重要対象に指定

2019年9月6日 (金)

話題横浜市神奈川区の京急本線神奈川新町第1踏切で京急電鉄と金子流通サービス(千葉県香取市)所属の大型トラックが衝突し、トラックの運転手が死亡、列車の乗客乗員34人が負傷した事故で、国土交通省は6日、事業用自動車事故調査委員会(自動車事故調)が調査員5人を事故当日の5日に派遣するとともに、同日付で「特別重要調査対象」に指定したことを明らかにした。

この事故では、航空・鉄道・海難事故の調査を担う運輸安全委員会が調査員2人を現場に派遣したことがわかっているが、自動車事故調はそれを上回る規模の調査員を派遣し、即日、特別重要調査対象に指定したことから、事業用自動車による事故としての重大性を同委以上に認識していることをうかがわせる。

事故原因の究明を任務とする自動車事故調と合わせ、関連法規を含む貨物自動車運送事業法の違反がなかったかを調べ、結果に応じて行政処分を下す監査についても、所管の関東運輸局が「特に社会的に影響が大きい」とみられる事案を対象とする「特別監査」を5日に行った。

金子流通サービスの関係者は6日、「5日に続ききょうも午前中に監査(編集部註:神奈川県警による家宅捜索を指すとみられる)が行われたが、いつ終わるかわからない。取引先などからの問い合わせに対応するのもままならない状況」と話した。事故を受け、石井啓一国交相は6日、国交省内に事故対策本部を設置したことを明らかにしている。