日本GLP、神戸･六甲アイの3棟目拠点満床稼働

拠点・施設日本GLP（東京都港区）は16日、神戸市東灘区の六甲アイランドでマルチテナント型の賃貸物流施設「GLP六甲III」の竣工式を行うとともに、水岩運送（大阪市西区）など物流2社との賃貸借契約によって満床になったことを発表した。

同社が六甲アイランドに建設した賃貸物流施設は、すでに満床で稼働中の「GLP六甲」「GLP六甲II」に続く3棟目。大阪、神戸という関西の大都市中心部への接続性に優れた立地が奏功し、竣工と同時に満床稼働となった。

建物は地上4階建て、鉄骨造、延床面積は3万2153平方メートルで、汎用性の高さが特徴。1階部分はハイブリッド工法を取り入れ、内柱を鉄筋コンクリートとすることでブレースをなくし、効率的なオペレーションと自由度の高い設備配置に配慮した。

六甲アイランドは阪神淡路大震災当時は液状化現象が問題となった人工島だが、防潮堤対策によって現在の神戸市のハザードマップ上では「レベル1」（100年に1度の発生頻度）の津波発生時にも浸水しないと想定されている。それでもGLP六甲IIIは「レベル2」の津波（1000年に一度かそれ以下）までを想定、変電設備の設置位置を高くするなど、津波対策に力を注いだ。

■施設概要
施設名：GLP六甲III
所在地：神戸市東灘区
敷地面積：1万5994平方メートル
延床面積：3万2153平方メートル
構造：耐震・鉄骨造
着工：2018年9月
竣工：2019年9月