ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

昭和電線・古河電気、電線事業統合し物流も集約

2019年10月18日 (金)

M&A昭和電線ホールディングスと古河電気工業はこのほど、建設・電販市場向け汎用電線事業で業務提携・販売統合し、合弁販売会社「SFCC」(川崎市川崎区)が2020年4月1日から営業を開始する、と発表した。SFCCの出資比率は昭和電線HDが60%、古河電工が40%。昭和電線ケーブルシステムズの黒須光明取締役が社長に就任する。

両社は建設・電販市場について、首都圏以外での構造的な需要縮小と人口減少に伴う新設住宅着工戸数の減少が見込まれることから、中長期的には需要の減少傾向は避けられないと予想。各グループ内で事業改革に取り組んできたが、単独で現状以上の収益改善は難しいという認識で一致し、販売部門の統合に至ったという。

具体的には、昭和電線HDの100%子会社である昭和電線ケーブルシステムズとSDS、古河電工の100%子会社である古河エレコムの3社が取り扱う建設・電販市場向け汎用電線の販売事業をSFCCに統合。主要品種であるIV・CV(6.6キロボルト以下)・CVV・VVF・VVRとこれらの環境配慮型電線のブランドを統合し、ブランド名を「SWCC・FURUKAWA」とする。

統合ブランド商品の製造拠点は、昭和電線CSの三重事業所(三重県いなべ市)、古河工場(茨城県古河市)、愛知工場(愛知県豊川市)、古河電工産業電線の平塚工場(神奈川県平塚市)、栃木工場(栃木県塩谷町)――の5拠点。

統合対象商品の物流加工・配送業務は、昭和電線グループの物流子会社「ロジス・ワークス」と古河電工グループの物流子会社「古河物流」がそれぞれ行っていたが、統合後はロジス・ワークスに集約するという。

SFCCの概要
名称:SFCC(Showa Furukawa Cable Co., Ltd.)
本社所在地:神奈川県川崎市川崎区日進町1-14
代表者:黒須光明氏
資本金:4億9000万円
営業開始日:2020年4月1日
決算期:3月期
出資比率:昭和電線HD60%、古河電工40%
営業拠点:本社(川崎)、関西支店、中部支店、東北支店、九州支店
業績見通し:21年3月期売上高500億円