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物流技術応用、旅行者向け自動搬送保管システム

2019年10月25日 (金)

サービス・商品オカムラは25日、スーツケースなどの重く大きな荷物を効率的に収納し、無人で荷物の預かり受付業務を行うという自動搬送型荷物保管システム「バゲッジキーパー」を開発し、2020年春に販売を開始すると発表した。物流倉庫における荷物の収納・搬送技術を応用したという。

▲自動搬送型荷物保管システム「BAGGAGE KEEPER」(出所:オカムラ)

インバウンドの増加を背景に、重く大きな荷物を持った旅行者が増える一方、駅や空港、バスターミナルなどのパブリック空間で一時的に荷物を預ける場所が不足していることに着目した仕組みで、負荷が大きくなっている荷物預かり業務や人手不足などに悩むホテルや国際展示場での利用を想定する。無人受付は多言語表示や音声ガイダンスに対応する。

荷物を個別に収納する大・小の収納ボックスが並んだラックと、荷物を自動搬送する搬送機、荷物の出し入れ口と無人受付を行う操作部で構成し、自動搬送で高さ方向を活用できるようにして荷物の収納を効率的に行えるよう配慮。利用者はタッチパネル操作で荷物を預け入れたり、取り出したりできる。

利用者が預けた荷物は大小2種類ある収納ボックスに入り、その収納ボックスを搬送機がラックへ自動搬送する仕組み。手が届かない高さにも荷物を収納できるため、収納効率に優れている。同じ床面積のコインロッカーと比べ、収納量は1.4倍になる。

▲利用者はタッチパネル操作で荷物の預け入れ・取り出しが可能(出所:オカムラ)

荷物の出し入れ口は、利用者が扱いやすい「最適な高さ」の位置に集約。荷物の預け入れ・取り出し時は出し入れ口まで荷物が自動搬送されるため、コインロッカーのように利用者が重い荷物を高い場所へ上げ下げする必要がないという。価格はオープン。