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過積載の首都圏合同取締で4割に違反、国交省

2019年11月21日 (木)

行政・団体国土交通省は21日、過積載車両に対する「首都圏大規模同時合同取締」の結果を公表し、全18か所で計測した62台のうち25台に違反が見つかったことを明らかにした。

今回の合同取締は、国土交通省、警察、高速道路各社が中心となって実施したもので、21日の10時から11時30分までの間に首都圏の18か所で一斉に取締りを行った。結果、計測を行った62台のうち25台に違反が見つかり、11台に措置命令、14台に指導警告を発出。措置命令の一部では、制限値22トンに対して18.5トン超過の40.5トンで通行していた車両もあったという。

ドライバー不足による大型化で年々特殊車両通行許可件数が増加していることを受けて、国土交通省の物流小委員会では通行許可の審査短縮に向けた新制度を検討しているが、新制度は経路選択などで自由度が上がる一方、過積載の取り締まりが緩慢になるおそれがある。そのため、今後は自動計測装置の増設や取締回数を増やすなどの対策をとるほか、警告書発出の基準となる違反累積回数の引き下げ、違反者公表の基準引き下げなどを検討している。

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https://www.logi-today.com/356066