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大和ハウス工業、実務経験不足の資格取得者300人超

2019年12月18日 (水)

事件・事故大和ハウス工業は18日、施工管理技士の技術検定試験に一定の実務経験年数が必要なのにもかかわらず、一部の社員が実務経験が充足していない状況で資格を取得し、施工管理技士として現場に配置されていたとして、同日国土交通省に報告したことを発表した。

発表によれば、同社の施工管理技士資格保持者4143人のうち、349人が実務経験とは認められない期間や実務経験の重複など、受験資格に満たさない実務経験年数で受験し、資格を取得していた。

また、この349人のうち、6人が施工管理技士として現場に配属されており、1人は新潟市内の倉庫の施工に関わっていたことが判明した。この社員は、実務経験が最低でも3年以上必要な1級電気施工管理技士試験を3年未満で受験し、資格を取得。2017年に新潟市内の倉庫で誘導灯・総合盤移設工事とコンセント取替工事にあたっていた。

同社は今後、不備があった社員が現場に配置されていた16物件については、第三者による品質調査を行うなど、施工当時の現場管理に技術上の問題がなかったかを検証するほか、不備があった社員については、国交省の指導のもと当該資格を返上する手続きを進めるという。