アパレル鴻池運輸は22日、同社のバングラデシュ現地法人が、衣料品検品のPQCクワハラリペアセンター(同国・ダッカ、PQCクワハラ)に対し、資本金1300万円の33%を新たに出資することで同社と合意し、1月20日に調印を行った、と発表した。
PQCクワハラは、衣料品検品・修整大手の桑原(愛知県一宮市)が現地検品会社のパシフィッククオリティコントロールセンター(ダッカ、PQC)と2019年8月1日に共同設立した合弁会社で、鴻池運輸の出資完了後に社名をインレックスバングラデシュ(仮称)に変更する。
鴻池グループは、桑原の修正・加工技術とPQCの検品・検針工程に物流サービスを組み合わせ、衣料品の工場出荷から納品まで一貫した高品質サービスを提供するほか、出資先のPQCクワハラの既存顧客にも同サービスを提案することで事業の拡大を目指す。
バングラデシュでは、日本向け製品の品質基準を維持できない工場が多く、第三者による全数検品を実施してから出荷するケースが大半を占めており、良品の数が出荷基準に満たない場合は、不良品の修整・加工作業が必要となる。日本でトップクラスの修整・加工技術を有する桑原がバングラデシュに進出したことで、今後生産委託をする企業の増加が見込まれる。
鴻池運輸と桑原は、13年11月に資本提携を伴わない業務提携を行っており、検品から修整までの一括対応サービスや、海外拠点の検品から国内納品までのワンストップサービスなどを連携して提供している。