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鴻池運輸、バングラデシュで衣料検品会社開業

2020年3月10日 (火)

アパレル鴻池運輸は10日、衣料品検品・修繕大手の桑原(愛知県一宮市)など3社で共同出資したバングラデシュの衣料品検品・検針・修繕作業会社「INREX」の開業式典を同国ダッカで開催した、と発表した。

同社の前身は、桑原と現地検品会社の「パシフィッククオリティコントロールセンター」(PQC)が共同設立した「PQCクワハラリペアセンター」で、ことし1月に鴻池運輸の現地法人が同社に出資したことで社名を「INREX」に変更。新社名は、「Inspection」(検品)、「Repair」(修繕)、「Express」(急送)を組み合わせて考案した。

鴻池グループは今後、桑原の修正・加工技術とPQCの検品・検針工程に物流サービスを組み合わせ、衣料品の工場出荷から納品まで一貫した高品質サービスを提供するほか、出資先のPQCクワハラの既存顧客にも同サービスを提案することで事業の拡大を目指す。

バングラデシュでは、日本向け製品の品質基準を維持できない工場が多く、第三者による全数検品を実施してから出荷するケースが大半を占めており、良品の数が出荷基準に満たない場合は、不良品の修整・加工作業が必要となる。日本でトップクラスの修整・加工技術を有する桑原がバングラデシュに進出したことで、今後生産委託をする企業の増加が見込まれる。

▲工場出荷~納品までの一貫サービスフロー図(出所:鴻池運輸)