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エスライン、都内倉庫手離し愛知・大口町に新拠点

2020年2月25日 (火)

拠点・施設エスラインは25日、事業会社のエスラインギフが東京都江東区にある倉庫を売却し、新たに愛知県大口町にエスライン各務原と共同で運営する物流センターを建設する、と発表した。

売却するのは、建物面積4946平方メートルの作業所倉庫で、1984年まで同社グループの運輸施設として利用していたが、長らく第三者に賃貸する状況が続いていたため経営資源の有効活用の観点から売却を決定。この売却益39億9300万円を2020年3月期決算に特別利益として計上する。

▲新設拠点の竣工イメージ

新たに取得した土地は、愛知県大口町の7356平方メートルで、取得価格は2億7800万円。建物や機械設備を含めた投資額は20億円を見込む。同地区を担当するエスラインギフの支店施設が老朽化しており、同時にエスライン各務原の大手量販店向け保管・加工・配送拠点が手狭になっていたため、両社が共同運営する「エスラインギフ大口物流センター」(仮称)を建設することとし、3PLなど新たな物流サービスの展開と業容拡大を目指す。同施設は6月に着工し、21年4月1日に稼働を開始する。

なお、エスラインは同日に2020年3月期連結業績予想を修正しており、本業のもうけを示す営業利益予想を5億5000万円引き下げて10億円(前年同期比41.3%減)とした。最終利益は、倉庫の売却益を計上するため22億2000万円引き上げて32億円(3.3倍増)を見込む。

施設の概要
名称:エスラインギフ大口物流センター(仮称)
所在地:愛知県丹羽郡大口町豊田3
規模:鉄骨造3階建(事務所5階建)
倉庫面積:9778.15平方メートル(2957.9坪)
敷地面積:7356平方メートル(2225.18坪)
用途:保管・物流加工・配送に至る一貫物流サービスの提供
投資額:20億円(土地・建物・機械設備など)
資金計画:自己資金
稼動開始日:2021年4月1日
予想売上高:年間16億円