ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日新製鋼、宝山鋼鉄との合弁会社を増強

2010年9月2日 (木)

拠点・施設日新製鋼は2日、中国大手鉄鋼メーカーの宝山鋼鉄などと合弁で設立した「寧波宝新不銹鋼有限公司」の設備を増強すると発表した。

 

合弁会社は1998年に稼働を開始して以降、旺盛な中国のステンレス需要を背景に好調に推移しているが、今後「高度化・高品質化していくマーケットニーズの動向を捉え、品質面での優位性を保持する」ために設備増強が必要と判断したもの。寧波宝新不銹鋼有限公司は、中国方66%(宝山鋼鉄、寧波市)、日本方34%(日新製鋼、三井物産、阪和興業)の出資で設立。8万トンのステンレス冷延工場として操業を開始し、05年までに年産60万トン体制にするとともに、設備増強、差別化戦略を進めてきた。

 

増強計画では、12年中の稼働を目標にBA設備、スキンパス設備をそれぞれ1基増設し、BA製品の生産能力を現在の年間6万トンから12万トンに、全体の冷延生産能力も66万トンまで増強する。増強計画に伴う増資金額は340百万元(約45億円)で、出資各社は8月に増資資本金の払込を完了している。