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阪急阪神エクス社長「課題から逃げずに取り組む」

2020年4月2日 (木)

ロジスティクス阪急阪神エクスプレスは2日、昨日大阪市内で入社式を行い、谷村和宏社長が新入社員37人を前に訓示を行ったことを発表した。

■谷村和宏社長の訓示(要旨)

2019年度は当社にとって非常に厳しい年となった。18年末から米中貿易摩擦の影響を受け、航空貨物の需要が大きく減少、私が入社した1983年以降、アジアの通貨危機、米国での同時多発テロとITバブルの崩壊、SARSの流行やリーマンショックなど、さまざまな逆風を経験したが、それらの時よりも厳しい状況だと感じている。

日本の製造メーカーの海外シフトや日本の国内消費の鈍化などへの対応として、今年度も引き続き、8つの重点施策に取り組んでいく。「祖業である航空貨物に頼っている収入構造からの脱却を目指して海運事業やロジスティクス事業を伸ばす」「海外現地法人を中心にグローバルでの営業力を強化する」「ITなどを使った業務革新と人員構造改革を行う」などの施策をしっかりと前に進め、われわれの前にある課題から逃げずに取り組んでいく。

ITの発達により、すべての産業においてビジネスモデルが変わってきており、構造改革もIT抜きには考えられない時代だ。当社も今年度、海外現地法人から新基幹システムを導入する予定で、同時にRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)やAI-OCRを使った業務改革に取り組む。どうすれば無駄のない業務をスピーディーにミスなく作れるか、数年を要するプロジェクトだが、今年を構造改革元年として、皆さんと一緒にいいものを作り上げていきたいと思っている。

このような施策をスピーディーにかつ、しっかりと推し進めるのは人の力になる。会社が決定した施策や顧客の要望などを「ちゃんとやる」、会議で意見を言うだけでなく、皆の意見をもとに方向性を「決める」、問題や課題に対して決して「逃げない」、という基本的なことを皆さんにも大切にしてほしいと思っている。

▲入社式での集合写真(出所:阪神阪急エクスプレス)