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AIT決算、日新運輸の子会社化で売上高62%増

2020年4月13日 (月)

財務・人事エーアイテイー(AIT)が13日に発表した2020年2月期(19年3月-20年2月)の連結決算は、昨年3月1日に日新運輸を子会社化したことが大きく寄与し、売上高450億300万円(前年同期比62%増)、営業利益15億7500万円(2.1%増)、経常利益19億4700万円(14.3%増)となった。

同社は、日新運輸を子会社化したことで、日本・中国・ミャンマーの孫会社を通じて国内外の拠点網を拡大。グループの主力事業である国際貨物輸送や通関業務、配送に加え、検品・検針・加工業務といった輸出入の付帯業務までを請け負える環境が整い、より充実したサービスの提供が可能となった。

これにより、グループの主力である中国や東南アジアから日本への輸入海上輸送取扱が増加し、収益の拡大へと繋がった。また、輸送における仕入れコストを販売価格に転嫁する取り組みが進捗したことも安定した利益の確保に寄与した。

「日本」部門は、主に中国から日本への輸入貨物が増加。取扱コンテナ本数は輸入25万1836TEU(21.7%増)、通関受注件数14万6058件(68.7%増)と大きく伸ばした。部門業績は売上354億4300万円(61.4%増)、利益10億7200万円(22.4%増)だった。

「中国」部門は、日本向け貨物の取扱量が増加したことで、中国国内で輸送関連の収益機会が増え、加えて日新運輸との企業結合により中国国内で検品・検針・加工業務の収益が上乗せされたため、事業規模が拡大。部門売上は84億3200万円(62.4%増)となった。一方、部門利益はのれん償却などの販管費が増加したため、4億1000万円(37.6%減)だった。