話題日本貨物鉄道(JR貨物)は15日、マルチテナント型物流施設の開発第3弾として、札幌貨物ターミナル駅構内に「DPL札幌レールゲート」を新設することを発表した。ことし6月に着工し、2022年5月の竣工を目指す。
同施設は延床面積8万6916平方メートルと、道内最大級の物流施設となる見通しで、大和ハウス工業とJR貨物が共同で出資・開発し、出資比率に応じて両社が建物の所有権を保有する。これにより、第1・2弾の「東京レールゲート・ウェスト」「-イースト」と異なり、第3弾の同物件では大和ハウス工業の登録商標である「DPL」の名称を冠した物流施設となる。
北海道という土地柄、農産品・食料品輸送の一大拠点となることが期待されるが、両社は開発段階から冷凍冷蔵倉庫を組み込む予定はなく、入居企業が必要に応じて設備を導入する形をとる。
また、JR貨物は「DPL札幌-」に続く第4弾以降の開発を大都市圏を中心に検討しているが、現時点で具体的に進んでいる物件はないという。昨年11月にリニューアル開業した「横浜羽沢駅」の開業式典では、リニューアルによって生まれた広大な土地を活用し、「今後5階・6階建てのマルチテナント型物流施設を建設する可能性はある」とJR貨物・吉澤関東支社長がコメントしている。
敷地面積:5万348平方メートル(1万5230坪)
延床面積:8万6916.13平方メートル(2万6292坪)
規模構造:鉄筋コンクリート造・3階建
着工:2020年6月
竣工:2022年5月