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三井倉庫、21年度上半期の営業利益6割減予想

2020年5月11日 (月)

財務・人事三井倉庫ホールディングスが11日に発表した2020年3月期の連結決算によると、抜本的な収益改善の取り組みと堅調な貨物取扱量で業績を伸ばしていたものの、第4四半期で新型コロナウイルスの影響を受けたため、事業全体では前年比ほぼ横ばいの売上高2410億8000万円(前期比0.3%減)、営業利益118億8000万円(1.5%減)で着地した。

倉庫業務で食品原料の取り扱いが高い水準で推移し、医薬品、家電メーカー向け物流の新規取扱開始などがプラスに働いた一方、家電量販店向け物流では消費増税前後に想定以上の波動が生じたことで、在庫保管・運送コストが増加した。不動産事業は主要テナントとの契約更改に伴う賃料収入の増加が寄与して堅調に推移した。

今期の見通しは、新型コロナウイルスの影響による荷動きの低迷がことし9月末まで継続し、以降収束に向かうという前提のもとに算出。上半期の営業利益予想は前期比61.8%減の27億円、通期は28%減の85億円を見込む。