財務・人事丸和運輸機関が11日に発表した2020年3月期の連結決算は、売上高983億4800万円(前期比14.9%増)、営業利益71億9400万円(23.7%増)と大きく業績を伸ばした。
中期経営計画で重点分野としているEC・常温物流は、「ECラストワンマイル当日お届けサービス」の稼働拠点と車両台数が順調に拡大し、3PLでも新たな受託案件が増収に寄与。部門売上は前期比29%増の376億2700万円となった。同じく重点分野の食品物流は、新規物流センターの稼働により売上高394億2400万円と前期比9%の増収を確保した。
新設拠点への投資と積極採用に伴うコスト増があったものの、日次決算マネジメントの強化による生産性向上と積極的な事業拡大による増収効果により、物流事業全体の部門利益は前期比23.3%増の69億1200万円となった。
一方、今期の見通しは売上高1000億円(1.7%増)、営業利益73億2000万円(1.8%増)の増収増益を見込むものの、新型コロナウイルスの影響で当初計画の売上高1150億円、経常利益86億円には届かない見込みを示し、中期経営計画の数値目標を下方修正した。EC・低温食品・BCP物流を重点分野とする方針に変更はない。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)20/3/通期 [前年同期比] | 20/3/3Q [前年同期比] | 20/3/中間 [前年同期比] | 20/3/1Q [前年同期比] | |
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売上高 | 98,348 [14.9%] | 73,326 [14.7%] | 47,561 [16.4%] | 23,489 [16.3%] |
営業利益 | 7,194 [23.7%] | 5,746 [24.1%] | 3,430 [30.8%] | 1,638 [26.8%] |
最終利益 | 4,818 [23.5%] | 4,072 [20.7%] | 2,440 [25.7%] | 1,169 [12.1%] |
売上高営業利益率 | 7.3% | 7.8% | 7.2% | 7.0% |