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ヤマタネ、物流部門の下払い増加などで利益減少

2020年5月25日 (月)

財務・人事ヤマタネが22日に発表した2020年3月期の連結決算は、主力の物流部門と食品部門が堅調に売上を伸ばした一方、利益面では物流部門の下払い費用と拠点新設に伴う一時費用の増加で採算が悪化し、売上高547億5900万円(前期比2.5%増)、営業利益32億8500万円(38.6%減)の増収・減益で着地した。

物流部門は、保管料・荷役料・運送料が増収になったほか、国際業務でも海外引越や港運通関業務などが堅調に推移。食品部門は、年間を通して顧客のニーズに応じた商品をタイムリーに提供できたことにより、量販・外食向けの精米販売と一般小売店・他卸業者向けの玄米販売の両方で売上を伸ばし、総販売数量は97千玄米トン(8.3%増)となった。

今期の物流部門は、19年に開設した江東区辰巳・埼玉松伏両営業所の通期稼働を起点に既存荷主の物流戦略にきめ細かく対応し、食品や生活関連貨物を中心に売上の拡大を目指す。また、前期末に着工した千葉県印西市の新拠点建設にも注力していく。

今期の業績予想は、売上高452億3000万円(8.9%減)、営業利益10億4000万円(46.3%減)を見込む。

■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)
 20/3/通期 [前年同期比]20/3/3Q [前年同期比]20/3/中間 [前年同期比]20/3/1Q [前年同期比]
売上高54,759 [2.5%]41,135 [1.4%]27,693 [1.1%]13,978 [-2.7%]
営業利益3,285 [-38.6%]2,628 [-39.8%]1,923 [-42.6%]949 [-58.2%]
最終利益1,825 [-17.5%]1,568 [-34.9%]1,094 [-39.6%]496 [-53.5%]
売上高営業利益率6.0%6.4%6.9%6.8%