富士電機、タイに新工場を開設、48億円投資

拠点・施設富士電機は10日、アジアで事業拡大を図るため、パワーエレクトロニクス応用製品を中心にした新たな生産拠点として、タイに新工場を設立すると発表した。投資額は48億円。

同社はアジア・中国でパワーエレクトロニクス応用製品を中核としたインフラ関連事業の拡大を進め、2014年度売上高8300億円、このうちアジアで1200億円を目指している。

インフラ投資が進み、市場の成長が期待されるアジアで火力・地熱発電の受注拡大、日系顧客への産業プラントシステムの拡販、パワーエレクトロニクス応用製品を主体としたコンポーネントビジネスの拡大を図る。

同社はタイで製造子会社として富士電機パワーサプライ社を保有しており、同社を活用して新工場を設立、アジアの中心的な生産拠点に位置付ける。これにより、日本・中国・アジアのグローバル3拠点生産体制を確立し、各地域で現地設計、地産・地消の推進によるコスト競争力の強化を図るとともに、災害・為替などのリスクを回避していく。