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佐賀関製錬所、世界一の高さ誇った煙突解体へ

2012年9月12日 (水)
佐賀関製錬所全景(2本の煙突のうち右側が第一大煙突)

佐賀関製錬所全景(2本の煙突のうち右側が第一大煙突)

話題JX日鉱日石金属と三井金属鉱業の共同出資による銅事業会社「パンパシフィック・カッパー」(東京都千代田区)は12日、佐賀関製錬所(大分市)でかつて世界一の167.6メートルの高さを誇った「第一大煙突」を解体する、と発表した。

 

第一大煙突は1916年(大正5年)、同製錬所開設と同じ年に建設されてから百年近くが経過し、老朽化が著しいため、解体することにしたもの。これにより、製錬所の排煙機能は隣接する「第二大煙突」に集約される。

 

第一大煙突は、明治から大正にかけて銅製錬業の宿命的課題であった「亜硫酸ガスによる山林・農作物などへの被害」といった煙害問題の解決に向けて建設された。製錬所の重要な操業関連施設でありながら、「関の大煙突」との異名で地元・大分の「産業・経済の興隆」「街の繁栄」のシンボルとなった。

 

同社では、大煙突の記念碑設置を検討する。第一大煙突の解体と合わせて、煙道など老朽化した一部設備の補修、関係設備の清掃、構内緑化などをリニューアル計画として段階的に進める。

 

■佐賀関製錬所の位置

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